<陸上:東日本実業団選手権>◇最終日◇20日◇埼玉・熊谷陸上競技場

 前日の男子100メートル決勝で左足内転筋を痛めた末続慎吾(31=ミズノ)が、エントリーしていた200メートル予選を欠場した。これで100メートルに続き、200メートルでも日本選手権の参加標準記録を突破できず、ロンドン五輪出場の夢は完全に消滅した。末続は会場に姿を現さず、治療のため東京へ向かった。末続はミズノ広報宣伝部を通して、次の通りコメントを発表した。

 「今日の200メートル出場を目指し、治療を行いましたが、今朝の段階で走れる状態まで回復できませんでした。ロンドンオリンピックに出場できないのは残念ですが、みなさんの前でレースができるまで回復でき、うれしく思います。まずは治療に専念し、今後については会社と相談し、決めていきたいと思います」。

 末続は08年北京五輪の400メートルリレーで銅メダルに輝いた後、心身の疲労から長期休養。昨年10月に熊本県の記録会に参加し、今季から本格復帰したばかり。今後の去就が注目される。