陸上のロンドン五輪男子400メートル障害代表に決まった中村明彦(21=中京大)が13日、愛知・豊田市の中京大学豊田キャンパスで会見した。メーンにする10種競技では、今月2~3日の日本選手権で2位。惜しくも五輪切符を逃したが、トラック競技の同選手権では同種目に出場し、一気にA標準記録突破の2位となって初の五輪出場となった。

 同選手権では日本の第一人者であった為末大(CHASKI)が予選敗退で引退し、中村と同じ大学4年の岸本鷹幸(法大)が制した。「(岸本に)なかなか話しかけられなくて…。準決勝のアップの時に初めて話して感動しました」と初々しく話した。

 代表が発表された11日は、岐阜県内のショッピングモールで「リュックを」買いに行っている最中だったという。「ここから付け焼き刃でやってもダメだと思うので」と、五輪本番までも10種競技の練習を中心にやっていく予定。まだ就職が決まっていないが、真夏の祭典までは大忙しになる。「10種競技は続けたいのですが。どこかにいいスポンサーはいないでしょうか?」と訴えていた。