東京マラソン財団は20日、都庁で臨時理事会を開いたが、新理事の選任で紛糾し、役員改選に伴う理事長選出ができない事態となった。2010年に設立された同財団は日本陸連顧問の帖佐寛章氏が初代理事長を務め、任期2年となっている。

 日本陸連と都がそれぞれ推薦した各9人の新理事候補が評議員会で選任されず、選ばれた残り21人の理事で暫定の副理事長を決めただけにとどまった。異例の紛糾は理事長ポストをめぐる陸連と都の綱引きが背景にあるとみられる。安藤英二事務局長は「不正常な状態を一刻も早く正常に戻したい」と述べた。