<陸上:日本学生対校選手権>◇2日目◇10日◇東京・国立競技場

 男子走り高跳びは戸辺直人(筑波大3年)が1人だけ2メートル22に成功。自己新となる2メートル25に挑戦したが、惜しいところでバーを落とした。「自己新を跳んで2メートル28も、というイメージでいましたが、(2メートル22で)初優勝が決まって喜んでしまったことと、力みが出て跳べませんでした。でも、この大会には80パーセントの仕上がりで出ました。国体で2メートル28を跳びたいですね」

 シーズン序盤は順調だったが、5月に捻挫をした影響で日本選手権は4位と敗れた。B標準の2メートル28もクリアできず、ロンドン五輪代表入りすることはできなかった。

 やり投げロンドン五輪10位のディーン元気(早大3年)、4×100メートルリレー5位入賞のアンカーだった飯塚翔太(中大3年)らと同学年。「かなり刺激を受けました。ディーンからは『早く跳べよ』と言われているんです」

 来年はシーズン前に1カ月間、スウェーデンでトレーニングを積むプランもある。194センチの身長は、歴代の日本人ハイジャンパーのなかでも最も高い。世界で戦う資質は十分持っている。