<陸上:日本学生対校選手権>◇3日目◇11日◇東京・国立競技場

 男子5000メートル決勝が行われ、今季の駅伝シーズンの主役候補・出岐雄大(青学大4年)は14分3秒71で6位だった。持ち前の粘り強い走りでじりじりと順位を上げ、状態が上向いていることをアピールした。出岐は1月の箱根駅伝2区で9人抜きの快走で区間賞に輝くと、続く3月のびわ湖で初マラソンながら9位。だが、5月に左足を負傷したことで練習が積めず、ようやく8月からフルメニューをこなせるようになったばかり。大粒の汗を流しながら「久しぶりのレースだったが、体の状態はよくなっている。今はまだ走り込みの途中。1カ月後の出雲駅伝では、3位以内を狙いたい」と話した。

 なお、エノック・オムワンバ(山梨学院大)が13分53秒53で制し、1万メートルと合わせて2冠。日本人トップは大六野秀畝(明大)の4位だった。同種目で連覇を狙った村山謙太(駒大)は14位に終わった。