<実業団女子駅伝西日本大会>◇28日◇福岡県宗像市役所発着6区間42・195キロ

 最長区間の5区(10.8キロ)に来月18日の横浜国際女子マラソン招待選手が4人出場した。伊藤舞(28=大塚製薬)が区間2位、宮内宏子(29=京セラ)が区間3位、藤田真弓(29=十八銀行)が区間5位、中里麗美(24=ダイハツ)が区間6位。追い風が味方した部分もあるが、全員が区間新の好走でマラソンへの期待が高まった。

 最高順位だった伊藤は7人抜きを演じて、「駅伝としての走りはできました」とチームの5位に貢献できたことを喜んだ。「個人としても、10キロを速いペースで押していく走りができたので、マラソン練習が順調だと確認できました」。

 伊藤は昨年のテグ世界陸上代表だったが、3月の名古屋ウィメンズマラソンで5位と敗れてロンドン五輪を逃している。2時間25分26秒の自己新を出したが、そのレベルでは世界と戦う資格がないと痛感させられた。

 しかし、2位で優勝を逃した2011年の大阪国際女子マラソン、22位と世界の壁に跳ね返された同年のテグ世界陸上、そしてオリンピックを逃した今年の名古屋と「回を重ねるごとに“マラソンってこういうものかな”と、ちょっとずつつかめている気がします」と手応えもある。

 今回のマラソン練習は走り込む量を無理なく増やすことができ、一段階レベルが上がったと実感できた。「横浜では勝ちたいと思っています」。

 おっとりキャラの伊藤が、きっぱりと言い切った。