第42回北陸実業団対抗駅伝が11月18日、愛知県田原市の7区間85・7キロのコースに4チームが参加して行われる。上位2チームがニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)への出場権を得る。“北陸王者”YKKに“大工のチーム”重川材木店がどこまで迫ることができるか。

 YKKの21連勝の可能性が高い。この1年間で1万メートル28分台を出した日本選手が4人、アレックス・ムワンギ(22)は北陸地区では唯一の27分台選手。総合力は群を抜いている。1区から独走となることがほとんどで、同じコースで併催される中部地区のチームを目標に走っている。

 昨年2位の重川材木店は、仕事(大工)と競技の両立を目指すチーム。

 今季は重川隆廣社長兼監督の方針で、「11月にピークをもっていくい」ことを最優先にトレーニングを組んだ。また、本社近くに本格的なクロスカントリー・コースも整備し、起伏を走る練習を多く取り入れている。

 それらの成果で9月末にはトラックで自己記録や入社後ベストを更新する選手が続出。新潟県縦断駅伝でも好走が続いた。

 「これまでよりは良い勝負ができる」

 重川社長には“北陸王者”の背中が見えている。