陸上男子100メートルで、日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(17=京都・洛南高3年)が3日、東京・調布市の味の素スタジアムのサブトラックで最終調整した。

 第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」の陸上競技は4日に開幕。その前日練習として、午前10時から1時間半、汗を流した。「向かい風が、むっちゃ強かった」と第一声を口にしながらも、その顔は笑みであふれていた。「でも普通に足のポジションは、うまくはまったし、スタートも行けました」と桐生。レースは8月中旬の世界選手権モスクワ大会以来、約1カ月半ぶりとなるが手応えは十分のようだ。

 国体の100メートルは、1年時に少年男子B、2年時に少年男子Aと連覇中。「大きな大会にタイムは必要ありません。3連覇を狙いたい」と、国内では約2カ月ぶりのレースを待ちわびているようだった。