実業団女子駅伝西日本大会が10月27日、福岡県宗像市役所を発着点とする6区間42.195キロのコースで行われる。8位までと、2時間23分以内のチームが12月に宮城県で開催の全日本実業団対抗女子駅伝に駒を進められる。

 前回は、今年8月のモスクワ世界陸上マラソン代表となった3人を擁するチームが上位を占めた。優勝のワコールは福士加代子(31)、2位のダイハツでは木崎良子(28)、3位のシスメックスからは野口みずき(35)のエース3人が、年明けの大阪国際女子(1月)と名古屋ウィメンズ(3月)の両マラソンで好成績を残して代表入りした。

 木崎はロンドン五輪は16位だったがモスクワは4位入賞。今大会が帰国後初レースとなるが、木崎が普通の状態ならダイハツが優勝候補筆頭だ。

 昨年までは木崎と、2011年テグ世界陸上10位だった中里麗美(25)のマラソン日本代表コンビが2枚看板で、駅伝ではその2人が10キロ以上の2区間を走ってきた。今季は6月の日本選手権1万メートルで坂井田歩(27)が6位に入賞、9月の全日本実業団1万メートルでは新人の岡小百合(23)が日本人トップの3位と、新戦力が育っている。

 西日本大会は3週間後の横浜国際女子マラソン出場を控える中里を起用しない方針だが、1区(6・7キロ)で坂井田(または岡)が好位置につけるだろう。3区(10・2キロ)と5区(10・8キロ)を木崎と岡(または坂井田)が走り、5区で抜け出す可能性が高い。