日本陸連は31日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、翌4月1日に発足する男女マラソンのナショナルチーム入りするメンバーを発表した。

 男子13人、女子9人の合計22人。昨年の日本ランキング上位者で、男子は2時間10分、女子は2時間28分を切った選手を中心に選出された。男子は公務員ランナー川内優輝(27=埼玉県庁)、2月の東京マラソンで2時間8分9秒の自己ベストを出した松村康平(27=三菱重工長崎)のアジア大会代表コンビに、12年ロンドン五輪入賞の中本健太郎(31=安川電機)ら。女子は昨年世界選手権銅メダルの福士加代子(32=ワコール)、同入賞の木崎良子(28=ダイハツ)、最年少でダイハツ入りする前田彩里(22)らが選ばれた。

 メンバーは「緊張感を持たせる意味合いで」(酒井強化副委員長)1年ごとに更新。本年度は、男子が約10日間の合宿を3回(8月下旬=北海道・釧路、9月上旬=同・士別、15年3月=宮崎・延岡)行う。女子は6月に、米国アルバカーキで約1カ月の高地合宿を行う。メンバーは15年世界選手権や16年リオデジャネイロ五輪での代表選考に優位性を持ち、暑熱対策など医科学面でのサポートも受けられる。