日本グランプリシリーズ第3戦の「第48回織田幹雄記念国際陸上競技大会」は29日、広島市のエディオンスタジアム広島で行われる。大会を翌日に控えた28日、同所で各選手が思い思いに汗を流した。

 昨年のこの大会の男子100メートル予選で、日本歴代2位の10秒01をマークした桐生祥秀(18=東洋大1年)も、室内練習場で最終調整した。最近、髪を切りソフトモヒカンで報道陣の前に姿を見せ「髪を伸ばすのは、冬でいいかなと思って、とりあえず切りました。でも、また伸ばすか短くなるか、分かりませんよ」と思わせぶりに笑った。

 昨年の4月29日に一躍、大ブレークした思い出の大会。日本人初の9秒台が期待されるが「タイムを出すというより、自分の走りをして、それが結果につながればいい」と冷静な心持ちで、29日正午すぎの予選、それを通過した後に待つ午後3時50分予定のA決勝に臨む。