円谷幸吉メモリアルマラソンが19日、生まれ故郷の福島県須賀川市で開催された。円谷が銅メダルを獲得した64年東京五輪から50年。今大会には円谷と同年齢の68年メキシコ五輪銀メダルの君原健二さん(73)、円谷の練習パートナーだった宮路道雄さん(77)に加えて東京五輪に出場し5位入賞したヨーゼフ・シュトーさん(76=ハンガリー)も参加した。

 50年前の東京五輪のマラソン時、20キロ付近から38キロ付近まで円谷と並走したシュトーさんは「今日は、50年前と同様、円谷選手と一緒に走れた」と懐かしそうに故人をしのんだ。

 この日は小中学生から大人まで約2900人が参加。円谷の兄喜久造さん(82)は「幸吉は高校から走り始め、いつも前向きに楽しく走って、7年目で東京五輪に出場した。子供たちも前向きに楽しく練習してほしい」と話した。