<大阪マラソン>◇30日◇大阪城公園-インテックス大阪(42・195キロ)

 今夏の世界選手権マラソン代表の川内優輝(24=埼玉県庁)が2時間14分31秒で日本人最高の4位に入った。20キロ過ぎに沿道の観衆が先頭集団に入ってきてもペースダウンせず、ロンドン五輪選考の福岡国際(12月4日)へ、はずみをつけた。男子は2時間12分43秒のエリジャ・サング(28=ケニア)、女子はリディア・シモン(38=ルーマニア)が2時間32分48秒で優勝した。

 川内には余裕があった。折り返し点付近でカツラ姿の男性がコースに入ってきたが「警備員も止めないし、大阪だからおもしろいことはいいのかなと思った」。乱入者は300メートルほどで脱落。川内も30キロ過ぎに集団から引き離され、ゴール後は手足のけいれんで医務室へ直行した。11月20日の埼玉・上尾ハーフマラソンと12月の福岡国際、来年2月の東京国際へ出場予定。「市民ランナーは実業団のような質の高い練習ができない。追い込むため積極的にレースを利用します」と実戦で調整する。