なっちゃん、また泣いちゃった…。来秋のアジア大会(韓国・仁川)代表選考会を兼ねた横浜国際女子マラソン(17日=山下公園発着、日刊スポーツ新聞社後援)の招待選手が15日、横浜市内で会見に臨んだ。注目の那須川瑞穂(33=ユニバーサルエンターテインメント)は会見中、涙で言葉を詰まらせた。

 那須川は昨年のこの大会で、日本人トップの2位。だが今夏のモスクワ世界選手権代表は、2時間26分42秒のタイムと消極的なレース運びで消滅した。各選手に「挫折からの転機」を質問され那須川は「16年お世話になっている小出監督が…」と発するなり10秒以上も沈黙。涙を浮かべ、かすれ声で「今年74歳の監督が『オレも東京五輪まで頑張る。なっちゃんは30になっても、まだまだやれるよ』と言われて…」。昨年、横浜で流したうれし涙は、代表落選で水泡と化した。リベンジの走りで、低評価を見返してみせる。