前日まで総合首位のアルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ・サクソ)が落車に巻き込まれてタイムを失い、ファビオ・アール(イタリア=アスタナ)にマリア・ローザを奪われた。

 ゴール手前3・2キロ付近でメーン集団の中ほどで落車が発生。アールは免れたが、コンタドールが巻き込まれ、トップから40秒遅れの46位でゴール。クラッシュ地点がゴールから3キロ以内ではなかったため救済措置はなく、トップから4秒遅れの18位でゴールしたアールが19秒差をつけて首位に躍り出た。同じくクラッシュに巻き込まれた総合3位のミケル・ランダ(スペイン=アスタナ)も1分14秒差に後退した。

 アールは「ピンクジャージーを着るのは最高の気分だ。今日はタフな1日だった。いつも先頭付近のいい位置にいてクラッシュを避けようとしていたので、逃れることができた。明日は重要なステージだ。全力を尽くしたい」と話した。

 ステージはアシスト2人を残したランプレ・メリダがゴール前で先行し、発射されたサーシャ・モードロ(イタリア)がスプリント勝負を制して優勝した。2位にジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)、3位にはエリア・ビビアーニ(イタリア=スカイ)が入った。

 別府史之は4秒遅れの22位で、総合は2時間15分20秒遅れの133位となった。