オートバイのロードレース世界選手権シリーズのモト2クラスに参戦していたスッターの富沢祥也(とみざわ・しょうや)選手(19)が5日、イタリアのミサーノアドリアティコで開催されたサンマリノGPの決勝レース中に事故に遭い、搬送先の病院で午後2時20分(日本時間同9時20分)に死亡した。主催者のドルナ社が発表した。

 富沢選手は4位走行中だった12周目に後輪を縁石で滑らせて転倒。後続の2台は避けきれず、乗り上げられる形で激突。コース上で倒れたまま立ち上がれず、担架に乗せられて、メディカルセンターから救急車で近郊の病院に運ばれた。

 富沢選手は千葉県旭市出身。3歳からポケットバイクに親しみ、ライダーとして順調に成長。ロードレース世界選手権には09年に250ccクラスでフル参戦を開始。今季から新設されたモト2クラスの初戦カタールGP決勝(4月11日)で、シリーズ初優勝を飾るなど将来が期待されていた。