体操女子で、全日本6度の優勝を誇り、12年ロンドン五輪代表の鶴見虹子(22=日体大)が引退覚悟で今季に挑む。今日24日開幕の体操の世界選手権代表選考を兼ねた全日本選手権(東京・代々木第1)の練習が23日行われ、軽快な動きを見せた。鶴見は昨年4月に左アキレスけんを断裂。2年前の同時期にも右足首の靱帯(じんたい)を痛めており、個人総合で4種目演技するのは12年8月の全日本学生以来。この日の練習後に「今回、世界選手権代表に入れなかったら引退も考える」と明かした。

 16年リオデジャネイロ五輪が集大成となる。代表選考は来年だが「今季代表になって初めて来年につながる。そうじゃなければ意味がない」。代表入りを逃すなら、卒業後に指導者への転身も視野に入れる。今年は最上級生で主将になった。「昨年ケガした時はやめようと思った。仲間が支えてくれて、初めて体操がしたいと心の底から思った」。まだ足首に痛みは残るが「練習通りできれば大丈夫」と自信を見せた。