2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、同五輪で開催都市が提案できる追加種目の1次選考結果を発表し、野球・ソフトボール、空手、ボウリング、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術の8つの国際競技連盟(IF)が通過した。

 13年に実施候補となった中ではウエークボードが落選した。相撲、綱引きも漏れた。東京都内での検討会議後に記者会見した座長の御手洗冨士夫経団連名誉会長は「特に若者と五輪ムーブメントの高揚を重視して検討した結果」と説明した。

 プロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長は「野球が選ばれれば盛り上がるのは間違いない」と語り、世界野球ソフトボール連盟のフラッカリ会長は「素晴らしい日だ」との談話を発表した。ソフトボール女子日本代表の上野由岐子投手は「子どもたちに夢をつなげられるよう、引き続き全力で取り組んでいきたい」とコメント。日本スカッシュ協会の笠原一也会長は「五輪に入れば爆発的な人気が出る可能性がある」と述べ、通過団体の関係者は期待感に包まれた。

 最終選考では8月7、8日に東京で各IFにヒアリングを実施し、絞り込んだ候補を9月末までに国際オリンピック委員会(IOC)に提案する。IOCはトップ選手の参加、実施に伴う経費など35項目の評価基準に従い、来年8月の総会(リオデジャネイロ)で正式決定する。

 1次選考には、応募資格があったIOC承認の33連盟のうち26のIFが申請。組織委は申請書で会場計画、世界的なテレビ放映の現状など21項目を質問した。IOCのバッハ会長は「若者に魅力的な種目の追加を期待する」と強調していた。