ケガで大会を欠場したエース内村航平(26=コナミスポーツク)が、スタンドで観戦。「世界選手権(10月・英グラスゴー)に向けて、どう戦うべきかを考えながら見た」と話した。注目したのは鉄棒の加藤凌平(21)。「間違いなく世界選手権で団体のカギを握っている。鉄棒の3人目として15点台後半がとれる選手が必要」と説明。加藤が攻めの構成で15・750の高得点を出したことで「分かってくれたかなと思う」と満足そうに話した。

 もっとも、高得点連発での圧勝にも手放しの喜びはない。「全体的に点数が甘め。世界選手権では今回のようにはいかない。点が出ないと精神的に下がったりすることもある。点が出すぎたのは、よくなかった」と、内村「監督」は厳しい視点で話していた。