国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は3日、クアラルンプールで4日間開いた総会終了後に記者会見し、札幌市が2026年冬季五輪招致を目指していることについて「門戸は開かれている」と歓迎する考えを示した。

 今回の総会で22年冬季五輪の開催都市に北京が決まり、18年冬季の平昌(ピョンチャン)(韓国)、20年夏季の東京と3大会連続で東アジア開催となり、札幌に不利になるとの見方がある。バッハ会長は「24年夏季五輪はアジア開催にはならないようだ。冬季五輪の立候補都市は地理的な理由で限られている」との見解を示した。

 欧州の報道で浮上した陸上の大量ドーピング疑惑には「五輪が関連していればIOCは断固とした措置を取る。現時点では選手の推定無罪を尊重し、WADA(世界反ドーピング機関)の調査報告を待つ」と述べるにとどめた。

 東京五輪の追加種目を正式決定する次回の総会は、来年のリオデジャネイロ五輪開幕前の8月2日から行う。