内村航平(26=コナミスポーツク)が男子個人総合で自身の史上最多記録を塗り替える6連覇を成し遂げた。

 内村は「正直、自分でもちょっと信じられない。気持ちを全6種目保っておくことだけに集中した。どの種目も気持ちが切れなかったのが、いい演技につながった。団体総合も個人総合も両方取ったのは初めてなので、いつもよりうれしい」と喜んだ。

 2012年ロンドン五輪を含めて7年連続で世界一に輝き、2連覇を目指す来夏のリオデジャネイロ五輪代表にも決まった。

 個人総合は全6種目の合計得点で争い、予選をトップ通過した内村はこの日の決勝で合計92・332点をマーク、2位のマンリケ・ラルドゥエト(キューバ)に1・634点の差をつけた。初代表の18歳、萱和磨(順大)は10位に入った。

 内村は6度目の世界選手権出場で、11年東京大会の床運動、13年アントワープ大会の平行棒、今大会の団体総合と合わせた金メダルを日本選手史上最多の通算9個とした。