体操女子の2009年世界選手権個人総合銅メダリストで、08年北京、12年ロンドン両五輪に出場した鶴見虹子(23=日体大)が、28日開幕の全日本団体選手権(国立代々木競技場)を最後に現役引退することが25日、分かった。

 度重なる故障で来夏のリオデジャネイロ五輪への挑戦を断念し「全日本団体が体操人生最後の試合になる。悔いはない」と話した。

 鶴見は14歳で初優勝した全日本選手権で女子最多の6連覇を達成し、日本のエースとして活躍した。

 13年に右足首を手術し、14年には左アキレスけんを断裂。ことし5月のNHK杯で右アキレスけんを断裂し、引退を決意したという。

 来春の卒業後は渡米し、コーチを目指して語学と指導法を学ぶ計画で「今は楽しみ。新たなことに挑戦したい」と前向きに語った。

 主将を務める日体大の大会2連覇が懸かる全日本団体選手権では、09年世界選手権で銀メダルを獲得した段違い平行棒のみに出場する予定。