ラグビーの元オーストラリア代表監督で、現在トップリーグ(TL)のパナソニックを指揮するロビー・ディーンズ監督(56)は5日、日本ラグビー協会から代表ヘッドコーチ(HC)就任の打診があったが断ったことを明らかにした。来年から世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」に参戦する日本チーム、サンウルブズのHC就任も否定し「ラグビー協会にはどちらの役職にも興味がないと伝えた」と話した。

 ニュージーランド出身のディーンズ氏はクルセーダーズ(ニュージーランド)を率いてSRを制し、オーストラリア代表監督としては2011年のワールドカップ(W杯)で3位の実績を持つ。パナソニックでは就任1季目の昨季、TL優勝を果たした。「パナソニックでの仕事を楽しんでいる。代表やSRに戻ることは考えていない」と述べた。

 日本代表HCは、今年のW杯後にエディー・ジョーンズ氏が退任。日本協会は外国人を軸に5人程度に絞った候補者の選定を進め、17日の理事会をめどに決める方向だ。