ラグビー日本代表として昨年9月のW杯イングランド大会を戦い、今季限りで引退する東芝のWTB広瀬俊朗(34)が1日、都内で会見を行った。

 広瀬は代表通算28キャップを獲得し、エディー・ジャパンでは発足から2年間で主将を務めた。

 会見の内容は以下の通り。

 -引退を決意した理由は

 広瀬 12年に代表のキャプテンに選出されてからW杯がターゲットだった。3勝1敗で帰ってきたら、日本ラグビーが変わっていた。選手として作りたい状況が成し遂げられた。そこで、次に向かいたいなと。(トップリーグの)シーズンのスタートにはほとんど気持ちは固まっていた。

 -体力的には

 広瀬 まだまだやりたいですけど、次の喜びを見つけたいなと思った。

 -思い出のシーンは

 広瀬 1番は南アフリカに勝ったときに、みんなでこれは夢なんじゃないかと思ったこと。東芝としては不祥事があったときに優勝できたこと。

 -今後のラグビー界に思うことは

 広瀬 協会で少し手伝いたいし、選手会の立ち上げもやっている。選手の意見がもっと出せるようになれば、日本ラグビー界はもっとよくなっていくと思う。

 -影響を受けた人は。また学んだことは

 広瀬 エディーさんには色んな意味で影響を受けた。彼の情熱や覚悟。どうやれば強くなれるかを教えてもらった。

 -W杯で得たことは

 広瀬 W杯で勝つということはとても大事なんだと思った。13年にもウェールズに勝ったけど、そのときは長続きしなかった。19年には日本で開催される。僕自身もそれに向けてなにかしらやっていきたい。直接現場に携わることはできないけど、協会と話し合ったり、子どもたちに接することも大事だと思う。

 -現役に未練はないか

 広瀬 未練はないです。満足した。日本ラグビーを変えたいと4年間やってきた。それを成し遂げられたので。