国際オリンピック委員会(IOC)で2020年東京五輪の追加種目が決まり、日本国内でも各競技団体が4日、記者会見を開き、喜びが広がった。

 日本スケートボード協会(AJSA)主催の国内ツアーで14、15年と2年連続グランドチャンピオンに輝いた高校3年生の堀米雄斗(17)は、東京五輪出場を目指す。「今まではアメリカを目標にしていましたが、これからはオリンピックという選択肢が増えました。国内に加えてアメリカでももっと頑張りたい」。現状ではスケートボードの種目は、パークとストリートの男女計4種目。ただ、日本のレベルは高く、日本ローラースポーツ連盟(JRSF)の幹部は各種目で2枠獲得へ意欲を見せており、若いスケボージャパンへの期待は高まっている。

 ◆今後の取り組み 競技者は低年齢化傾向にあり、東京五輪へ向けての作業としては環境整備と選手育成が急務となる。来年9月には世界チャンピオンシップが開催予定で、それに先駆けて国内でも4月23日に第1回全日本チャンピオンシップが、東京で開催されることが決まっている。

 ◆スケートボード競技メモ ストリートとパークの2種類。細かいルールは未定だが、基本的には技(トリック)の難度、スピード、高さ、タイムを点数で表し、総合的に順位を付ける採点競技。ストリートとは斜面、階段、手すり、縁石を使ったコースを使用し、パークとは人工的に町の構造物を再現した場所でスケートをするスタイル。国内の競技人口はおよそ3000人(日本ローラースポーツ連盟調べ)。