9日に閉幕した卓球女子W杯米国大会で史上最年少優勝の快挙を達成した平野美宇(16=エリートアカデミー)が14日、世界の強豪が集う中国スーパーリーグ初参戦のため、羽田空港から出発した。

 16日に行われる江蘇省チームとの初戦に向け、「W杯で優勝できたので、あとは中国選手に勝てるようにすることが大事」。世界ランキング上位の中国選手や各国選手との対戦だけでなく、所属する「オルドス1980」にはロンドン五輪シングルス銅メダリストのフェン・ティアンウェイ(シンガポール)も在籍するだけに「技術や頭の回転の速さなど学ぶことが多い。いいところをたくさん盗んできたい」と向上心に満ちていた。

 すでにエリートアカデミーから中国語の家庭教師を用意され、勉強を開始。中国でもスタッフとして同行してもらい、「友達とかチームのみなさんとコミュニケーションがとれるようになりたいです」と意気込んだ。出発前には「みなさん、こんばんは。平野美宇です」と中国語を報道陣に披露した。今後は11月下旬まで同リーグに参加し、同30日開幕の世界ジュニア選手権南アフリカ大会(ケープタウン)に出場し、再び世界一に挑む予定だ。

 W杯優勝時に自身のツイッターで「(Hey! Say! JUMP)伊野尾(慧)くんに会いたい」とつぶやいたことも話題となったが、「まだ会えていません」。だが、伊野尾が木曜レギュラーを務めている「めざましテレビ」(フジテレビ系列)出演は達成。「会えなくても、めざましテレビに出られただけで満足です。伊野尾くんも好きなんですけれど、Hey! Say! JUMPが好き。乃木坂46はもちろん好きなんですけれど、男子も格好いいよりかわいい人が好きですね」と笑顔を見せた。「でも中国にはDVDとかは持っていきません。試合の時は目によくないので禁止しています」と卓球に集中する姿勢で、新たな挑戦に旅立った。