SP2位の宇野昌磨(19=中京大)が、フリーで192・36点を出し、合計280・41点で初優勝を果たした。
同3位の田中刑事(22=倉敷芸術科学大)は163・70点、合計249・38点で2位に浮上し、全日本選手権で初めて表彰台に立った。
SPで首位だった無良崇人(25=洋菓子のヒロタ)は151・77点、合計242・11点と得点を伸ばせず3位に終わった。
- メダルを掲げる初優勝の宇野(中央)、左は2位田中、右は3位無良(撮影・清水貴仁)
<総合成績>
順位 | 選手 | 合計 | SP | FS |
---|---|---|---|---|
1 | 宇野昌磨 | 280.41 | 88.05 | 192.36 |
2 | 田中刑事 | 249.38 | 85.68 | 163.70 |
3 | 無良崇人 | 242.11 | 90.34 | 151.77 |
4 | 日野龍樹 | 230.31 | 78.65 | 151.66 |
5 | 友野一希 | 216.55 | 67.63 | 148.92 |
宇野昌磨
「ショートで課題としてきたセカンドジャンプが決まらず、ファイナルが終わり、そればかり練習して自信を付けて望んだが、それがうまくいかずにすごく悔しくて悲しかったが、フリーの前半で思うように着氷できずに、でもサルコーやトーループで、これまでの練習が無かったら出来なかったかなと思い、ファイナル終わってからの練習が、意味があったんだなと。すごい嬉しかったです。ショートではプレッシャーを強く感じた訳ではなかったが、身体が動いてできなかったという自信の無くし方が、公式練習でも引きずってしまい、(フリーでは)『このままではいけない』と気持ちを切り替えて、練習の成果が出せて良かった。世界選手権のような終わり方をしなくて良かったと思い、泣いてしまいました。(フリーの演技は)笑顔で滑ろうと思ったが、笑顔なのかよく分からない顔になりつつ、でも『やるぞ』という気持ちの中、前半ジャンプの軸がずれたが、それでも何とか耐え、後半に全部コンビネーションを付けることが出来て、良かったと思います。(今後の課題は)試合への持っていき方が難しく、うまくいく回数を1回でも多くなるように頑張って行きたい」
- 男子フリー 演技を行う宇野昌磨(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー 演技を行う宇野昌磨(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー ジャンプを成功させる宇野(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー 演技も終盤を迎え泣きそうになりながらフィニッシュに向かう宇野(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー 演技を終え山田満知子コーチと抱き合う宇野(撮影・清水貴仁)
田中刑事
「耐えたプログラムだった。 前回のNHK杯で表彰台にあがり、その時とは違う緊張感があったので、自分の中できつかった。自分の中での緊張との戦いだった」
- 男子フリー 演技を行う田中刑事(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー 演技を行う田中刑事(撮影・清水貴仁)
無良崇人
「前半は落ち着いて行けたが、後半になるにつれて力みすぎてジャンプが出来ず悔しい。まだまだ自分の実力が足りないと痛感した」
- 男子フリー 演技を行う無良崇人(撮影・清水貴仁)
- 男子フリー 演技後、舌をだす無良崇人(撮影・清水貴仁)
日野龍樹
「大きなミスなく終えられて良かった。グランプリシリーズを経験していろいろな大技だけでなくいろんな事に目を向けて一生懸命やってきたことが去年より、技術点、演技点のバランスが取れてきたので、努力が実ってよかった」
- 男子フリー 演技を行う日野龍樹(撮影・清水貴仁)
男子フリー滑走順
1=中野紘輔(福岡大)52.82
2=佐上凌(明治大)53.27
3=鎌田英嗣(明治大)54.53
4=吉野晃平(関西大)55.23
5=中村智(長野市スケート協会)53.53
6=笹原景一朗(同志社大)54.37
7=川原星(福岡大)60.47
8=中野耀司(明治大)60.25
9=時国隼輔(同志社大)56.47
10=小田尚輝(倉敷芸術科学大)58.76
11=壷井達也(邦和スポーツランド)59.49
12=木科雄登(金光学園)58.43
13=須本光希(浪速中・高スケート部)60.97
14=島田高志郎(就実学園)62.66
15=三宅星南(岡山FSC)61.96
16=中村優(関西大)66.96
17=本田太一(関西大学中・高スケート部)63.87
18=鈴木潤(北海道大)66.17
19=佐藤洸彬(岩手大)72.01
20=日野龍樹(中京大)78.65
21=友野一希(浪速中・高スケート部)67.63
22=田中刑事(倉敷芸術科学大)85.68
23=無良崇人(洋菓子のヒロタ)90.34
24=宇野昌磨(中京大)88.05