ショートプログラム(SP)3位スタートの羽生結弦(22=ANA)が、フリー206・67点の合計303・71点で今季最高得点を記録し、2位に入った。冒頭の4回転ループをきれいに決め、続く単独の4回転サルコーも成功。

 その後は2度目の4回転サルコーが2回転になるミスがあったが、以降のジャンプでカバーして、まとめあげた。演技後はうっすらと笑みを浮かべ、得点表示を見ると「イエーイ」と喜び、オーサー・コーチと抱き合った。

 優勝は合計307・46点をたたき出したSP1位のネーサン・チェン(米国)。

 貫禄の滑りを見せた羽生は、17日のSPで先を行かれた宇野昌磨(19=中京大)を逆転した。SP後の会見では着席した3位の位置に「悔しい。この位置に座っている自分をふがいないと思う」と話していたが、フリーできっちりと絶対王者の底力を見せつけた。