日本女子を引っ張ってきたヒロイン、木村沙織(30=東レ)のバレー人生が幕を閉じた。所属する東レ(レギュラーリーグ6位)はNEC(同1位)に1-3で敗退。通算2勝3敗で準決勝進出がなくなり、この日で、全日程が終了した。木村は、昨年10月10日に、自身のブログで今季限りでの引退を表明しており、この日で、小学校2年で始めた23年間のバレー人生に終止符を打った。

 敗れた瞬間、木村はコートにいなかった。第4セット、7-13で「両足がつった」。突然、動けなくなり、チームメートに担ぎ出された。そのままコート外で試合終了の時を迎えた。試合後に木村が出席した会見では、主催者から「本人と東レの意向で、引退に関する質問は後日、場を設ける」と説明があった。また、木村個人の所属事務所は「引退はすでに決めています。ただ、試合直後で気持ちの整理ができていなかったため、本人の希望でコメントを避けさせていただきました」と話した。

 会見後、テレビ局には別の囲み取材が設けられ、そこでは「自分でも最後という感じがしなくて」と、笑顔で引退について語った。

 25日にはオールスターゲーム(埼玉・深谷)があり「チャンスがあれば、しっかりと盛り上げたい」と、事務所を通じてコメントを出した。