フィギュアスケートの男女混合地域別対抗戦、ジャパンオープンで、5年前に現役引退した織田信成(31)が4回転を含む、完璧な演技を披露した。ISU(国際スケート連盟)非公認記録ながら、176・95点の今季世界3位相当の好スコアで、日本の2年ぶりの優勝を導いた。

会場は「織田劇場」と化した。冒頭で、4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプを見事に成功。80年代ディスコミュージックメドレーに合わせ次々とジャンプを決め、最後は「ヤングマン」の曲で「YMCA」の振りを入れるなどノリノリ。大歓声と拍手にも後押しされ、圧巻の演技をみせた。試合後は、客席のファンに向かって「手拍子ありがとうございました」と感謝。「平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)で宇野選手らの姿を見て、もう1度頑張ってみたいと思った」と奮起の理由を語った。

織田の後に滑った宇野は「織田くんより(点数が)低かったら、立場がないと。現役として、いいのかな…と思っていました」とプレッシャーを感じながら演技したことを明かし、笑いを誘った。