<射撃:世界選手権>◇4日目◇3日◇ドイツ・ミュンヘン

 男子エアピストルで松田知幸(34=神奈川県警)が合計689・4点で初優勝し、男子50メートルピストルと合わせて2冠を達成した。

 松田は1日の50メートルピストルでロンドン五輪の出場枠を日本の全競技を通じて初めて獲得。日本ライフル射撃協会はピストル種目で出場枠を取った選手の五輪派遣を決めており、松田は同五輪出場決定選手第1号となった。

 日本協会によると、国際連盟は1選手が獲得できる五輪出場枠は全種目で一つと制限しているため、松田はエアピストルでの枠割り当ての対象からは外れていた。ただ、五輪出場の標準得点は突破しており、日本協会が推薦すれば50メートルピストルとエアピストルの2種目に出場できる。

 松田は予選を586点の4位で通過。上位8人による決勝でトップの103・4点をマークし逆転優勝した。他の日本勢は決勝に進めず小林晋(岡山県警)が38位、堀水宏次郎(香川県警)は44位だった。