東日本大震災の影響で開催地が日本からモスクワに変更され、4月24日に始まるフィギュアスケートの世界選手権に、男子の織田信成(関大)は結婚式を延期して参加することになった。織田は24歳になった25日に「試合がなくならなくてよかった」と喜んだ。

 シーズンオフだったはずの4月23日に予定していた結婚披露宴を、5月以降に先送りするという。浅田真央(中京大)ら選手や関係者を招いていたそうで「試合とかぶるので仕方ない。練習の成果を本番で出せるように頑張る」と話した。

 世界選手権の女子で2連覇を狙う浅田はマネジメント会社を通して「一日も早い被災地の復興を願っています。日本に元気を与えられるような良い演技をしたい」とコメントし、安藤美姫(トヨタ自動車)も「たくさんの方々の前向きな姿や笑顔に私自身も奮い立たせられ、大会までの日々を大切に過ごしていきたい」との談話を発表した。

 女子で初代表の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)は「気持ちをしっかりと切り替えて練習に励む。ロシアでの試合は初めてなので楽しみ」とのコメントを出した。