<レスリング:世界選手権>◇4日目◇15日◇トルコ・イスタンブール

 女子3階級を行い、55キロ級で28歳の吉田沙保里(ALSOK)が9連覇を成し遂げ、男子グレコローマンスタイル130キロ級のアレクサンドル・カレリン(ロシア)の最多連覇回数に並んだ。63キロ級で27歳の伊調馨(ALSOK)は2年連続7度目の優勝。

 日本の五輪出場枠を獲得した吉田と伊調は12月の全日本選手権または来年の全日本選抜選手権で優勝すると日本協会の選考基準を満たし、ともに3連覇が懸かる五輪の代表に決まる。非五輪階級の59キロ級は初出場の斉藤貴子(自衛隊)が銅メダルに輝いた。

 吉田は決勝で2008年北京五輪3位のトーニャ・バービーク(カナダ)に2-1で辛勝した。伊調は決勝でマリアンナ・サスティン(ハンガリー)に2-0で完勝し、前日の48キロ級で2連覇した小原日登美(自衛隊)と合わせ、日本勢の金メダルは計3個となった。