ロンドン五輪の馬場馬術代表に決まった71歳の法華津寛(アバロン・ヒルサイドファーム)が12日、東京都内で記者会見した。

 日本に一時帰国中の法華津は背筋をぴんと伸ばし、穏やかな表情で質問に答えた。

 -年齢について。

 「じいさんたちの励ましになるのだったら、こんなにうれしいことはない。ただ、物忘れはありますよ。最近はめがねがないと新聞は見にくくなった」

 -引退を考えるのはどういったときか。

 「下手になったと感じたらすぐにやめますよ。それ以外でやめる理由は今のところ分からない」

 -トレーニングは。

 「筋力トレとストレッチを合わせたものをしている。腹筋運動は30回くらい。この年になると筋トレはやり過ぎると体に悪い」

 -ロンドンが最後の五輪か。

 「(愛馬の)ウィスパーは4年後に19歳になるから無理。五輪に連れていってもらえる馬に出会うのはなかなか難しい」

 -馬との触れ合いで最も大切なことは。

 「忍耐強く馬と接すること。甘やかしたり理由もなく怒ったりするのは駄目。まだ話すことができない小さな子と接するような形が一番いい」