自民党は26日、党本部でスポーツ立国調査会を開き、フィギュアスケートのペアで高橋成美(木下ク)と組むカナダ人のマービン・トランが2014年ソチ冬季五輪に出場できるよう、日本国籍取得を後押しする方針を決めた。特例の適用を目指し、超党派のスポーツ議員連盟に働きかける。

 日本に居住実績がないトランの国籍変更は現状では厳しいが、特別な功労があった外国人に国会の承認を得て特例を認める条項はある。この条項の適用例は一度もないというが、日本スケート連盟会長の橋本聖子参院議員は過去5年間トランが日本代表として貢献した実績を強調し「五輪に出してあげたい。何とか国会の承認を得てクリアできればいい」と訴えた。

 高橋、トラン組は3月の世界選手権で3位となり、ペアの日本代表として初のメダルを獲得した。