25年世界陸上日本代表の飯沢千翔(住友電工)が3分37秒69で貫禄の勝利だ。
3度の日本選手権制覇を誇るレース巧者が勝負に徹した。9月の愛知・名古屋2026アジア競技大会の標準記録(3分36秒53)を狙って出走したが、集団のペースは上がりきらず。目標を勝ちきることに切り替えた。「ジョギングみたいな感じ」と楽に走り、迎えたラスト1周で集団の動きに乗じてペースを上げた。最後の直線で完全に抜け出すと、1着でゴール。3分31秒87の記録を持つジュード・トーマス(オーストラリア)や山口智規(SGH)らを完全に封じ込めた。
当初の目標にこそ届かなかったが、タイム以上に強さを感じさせる内容だった。飯沢自身も「めちゃくちゃ仕上がりはよかった」と状態に好感触。「これを続けていけば、(日本記録も)時間の問題かなと思います。言い続けて3年くらい経つんですけど(笑い)」と、ジョークを挟みながらも、念願の日本記録更新に向けて確かな自信をのぞかせた。
今後は5月30日のMDC、6月の日本選手権(名古屋)を経て、アジアの頂に挑む。【服部航大】

