札幌市の上田文雄市長が27日、2026年冬季五輪招致に乗り出す意向を正式表明したことについて、ソチ五輪でメダル2個を獲得したスキージャンプ男子の葛西紀明選手(42=土屋ホーム)は「日本での五輪は(1998年の)長野が最後だと思っていた。できれば選手で出たい」と、実現すれば53歳で迎える五輪へ冗談めかしながらも意欲を示した。

 冬季五輪7大会連続出場の葛西は「地元の人に五輪を感じてもらえれば最高のこと」と歓迎し「いいモチベーションになる。競技人生がまた延びるかもね」と笑った。

 ジャンプ女子の高梨沙羅選手(18=クラレ)は「北海道の出身だし、ぜひ開催してほしい。微力でも招致の力になれればと思っている」と協力する考えだ。スピードスケートの五輪銅メダリストで日本スケート連盟の橋本聖子会長(50)は「とても心強く思う。招致活動を通じ、スポーツ文化の活性化を図ることができたらいい」とのコメントを出した。

 20年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(77)は「東京も(18年冬季五輪の)平昌(韓国)の次で頭を悩ませた。またアジアなのかということにならないかだが、通れば結構なこと」と述べた。