北京五輪競泳男子200メートルバタフライ銅メダルの松田丈志(24=ミズノ)は、この日の報告会で博士号取得と打倒フェルプスを目標にした。現在はプールを離れ、中京大大学院の修士論文に取り組む日々。今春に室伏が同大大学院で博士号を取ったこともあり「僕もそっちの方にいけたらいい」と話した。すでにロンドン五輪を目指すことを明言しており「博士課程に進んで、現役をやりながらデータを集めることもできる」と、勉強と競泳の相乗効果も期待した。

 同時に、北京五輪9冠のフェルプスへのライバル心も示した。「倒してみたい気持ちはある。北京の泳ぎをみると、泳速は変わらない。スタートとターンで離されている。その差が(1~3位の)順位。泳ぎで埋めるか、スタートとターンで埋めるか。大きく分けると、それしかない」。銅メダルで満足せず、勉学も競技も次のステップへのイメージをふくらませていた。