<レスリング:全日本選手権>◇2日目◇22日◇東京・代々木第2体育館◇男子フリースタイル66キロ級

 元総合格闘家で拓大の須藤元気新監督(30)が、早くも日本王者を「プロデュース」した。男子フリースタイル66キロ級で拓大4年の米満達弘(22)を初優勝に導いた。11月に監督就任、初指導は今月4日からだが、決勝前に「大きな運動会だと思え」と緊張をほぐして送り出し、ビッグタイトルをつかませた。

 須藤監督はセコンドにはつかず「自分から仕掛けていけ!」と米満を鼓舞し、初優勝を見守った。決勝前に「大きな運動会だと思え。楽しんでやった方が力は出る」と助言した。米満も「返されるとか(タックルが)入らないとか考えなかった」と須藤流を実践した。須藤監督は25日から4日間の合宿でチームを集中指導する。「高尾山に登って座禅を組ませたい」とトリックスターらしく独自色を出していく。