新型インフルエンザの流行を受け、大阪市の中之島特設会場で、20日開幕するビーチバレーのワールドツアー女子・日本大会が無観客試合で行われる可能性が出てきた。日本バレーボール協会の関係者は18日、「無観客も考えないといけない」と明かした。主管の大会実行委員会は、無観客試合や最悪の場合は中止を想定、主催の国際バレーボール連盟(FIVB)に国内の状況を報告して同連盟の決定を待っている。

 浅尾美和の笑顔も、「かおる姫」菅山かおるの白い肌も、浦田聖子のレインボー水着も、男性ら観客の視線を浴びてこそ輝く、見られてなんぼのビーチバレーが、無観客試合として行われる可能性が出てきた。ほかのスポーツとは違い、ポイントごとに専属のDJが観客をあおり、音楽を大音量でガンガン鳴らすなど、観客を巻き込むことで成り立つ競技だけに影響は大きい。中之島特設会場で、日本ビーチバレー連盟の瀬戸山正二理事長は「前例はないでしょう。そうなったら、盛り上がりに欠けるよ」と不安を隠せなかった。

 20日開幕の大会に向けて、すでに11カ国28チームが来日。この日も試合会場では練習をこなす姿が見受けられた。大会は開催の方向だが、この数日、新型インフルエンザの流行によって状況は大きく変わった。大会実行委員会は、スイスのローザンヌに本部を置くFIVBに国内の状況を説明。関係者によるとFIVBは日本時間19日未明に緊急会議を開き、開催について検討するという。

 日本バレーボール協会の成田明彦強化事業本部長は「今日の段階では開催の方向だ。すでに準備もでき、海外チームも来日している」と話したが、「大阪のど真ん中でやるので、無観客も考えないといけない」と頭を抱えた。すでにチケットは前売りで約1500枚近くが売れているという。

 浅尾や菅山らのアイドル選手の人気もあり、大会実行委員会の関係者も「できれば開催したい」と本音をポロリ。しかし「事情が事情だから、きちんと対処しないと大変なことになる」と、あくまでも慎重な構えを崩さない。FIVBが下す決定次第だが、無観客試合では、さすがのビーチの熱も、今回ばかりは冷めてしまうかもしれない。