陸上の世界選手権女子100メートル代表福島千里(21)と同100メートル障害代表の寺田明日香(19)の北海道ハイテクACコンビが、日本女子短距離陣最強タッグを組む。19日に札幌厚別公園競技場で行われた世界選手権(8月、ベルリン)の壮行式に出席した。

 福島は昨年、20歳で北京五輪に出場したが、女子代表では下から2番目、しかも北海道ハイテクACからはただ1人だった。並み居る先輩らに囲まれ、気後れする部分もあったが、今回は1歳下で同じチームの寺田も一緒だ。「今回はチームメートも一緒なので心強い」と話す。

 お互いの存在が刺激にもなる。寺田はこの日、北海道選手権に100メートルでエントリーしていたが、悪天候で参加を見合わせた。400メートルリレーメンバー候補ということもあり「100メートルは走るチャンスがあまりないので今日は走りたかった」と残念がったが、「福島さんと一緒に走りたい」と熱望した。20日からは山梨で行われる日本陸連の短距離陣の合宿に参加。本番に向け2人でレベルを高めていく。【木下大輔】