金メダルパワー注入で、チョー気持ちいい!
北京五輪の競泳男子平泳ぎで、前人未到の2大会連続2冠に輝いた北島康介(26)が9日、福島・二本松市立針道小で1日教師を務めた。所属する日本コカ・コーラのイベントで、水泳教室では平泳ぎを披露するなど、児童たちと交流。世界の頂点に立ったスイマーが、今年度限りで廃校となる同校の子どもたちに「夢」をプレゼントした。
太陽と青空と下、金メダリストの笑顔がはじけた。6年生22人が水中に潜って見守る中、北島は平泳ぎで25メートルプールを往復した。「おー!
速い!」。感激する子どもたちを、今度は1人1人親切に、泳ぐ姿勢などをアドバイス。最後は6年生全員に特製金メダルを贈った。
所属団体が主催する「コカ・コーラ夢プロ」の一環で、4年目で初めて東北地方の学校を訪れた。競泳仲間で、アテネ五輪800メートル自由形金メダリストの柴田亜衣(27)、北京五輪代表の内田翔(21)とともに、水泳教室の前にはクイズ大会や児童による夢の発表会に参加。環境問題を考える内容もあり、北島は「地球があるから、みんなの夢がかなう。できることからやりましょう」と訴えた。
北京五輪カヌー代表の久野綾香(21=久野製作所)も輩出した全校児童103人の針道小は、少子化により今年度限りで136年の歴史に幕を下ろす。全国86校の応募総数から訪問校に選ばれた。選考に加わった北島は「(廃校の話題を)あえて口には出さなかったけど、(夢の続きに)先はあるんだよということを伝えたかった」と話した。
北島の“特訓”を受けた、水泳教室に通う服部萌さん(6年)は「五輪で金メダルをいっぱい取って、北島選手に自慢したい」。今年6月から練習を再開した北島も「逆にエネルギーをもらいました。また新たな目標を設定して頑張りたい」と話し、子どもたちから感謝の言葉のオンパレードに「何も言えねえ!」と決めぜりふも発していた。【由本裕貴】


