バスケットボール日本リーグの09-10年シーズンが3日、開幕する。3年目に臨むレラカムイ北海道は、ホームの札幌月寒アルファコートドームでパナソニックと対戦する。米コロンビア大卒のKJ松井(23=本名・松井啓十郎)が、“逆輸入ルーキー”としてリーグに初参戦する。同じシューティングガードで、チームの支柱でもある折茂武彦(39)の背中を追いかけながら、チーム初のプレーオフ進出を目指す。

 開幕前日の2日、北海道は、初戦の会場となる札幌月寒アルファコートドームで午後2時30分から約2時間、最後の調整を行った。約1時間は非公開にして、パナソニック戦対策に費やした。練習を終えた東野監督は「過去2年に比べ今年はいい」と話した。1年目は最下位の8位、2年目は7位に終わった。今年は、目標のプレーオフ進出へ向け、指揮官も満足する調整を行ってきた。

 戦える手応えを感じる中に、新加入の松井にかける期待も含まれている。チームには7月に合流、アジアリーグ(9月20日から中国・蘭州)の4試合に出場し、「計算できる選手」と東野監督の信頼を得た。これまでは折茂がフル出場に近い使われ方をしていたが、東野監督は、中国での4戦は折茂の出場は25分までと制限した。その代わりは松井や井上が務めた。

 松井は「テストを兼ねていましたが、いい感じ。やれるという自信がつきました」と、確実にチームに溶け込めたことを実感している。松井の存在で折茂が休め、折茂がフレッシュな状態でコートに出られる。また折茂と交代だけでなく、勝負どころでは2人一緒に使う選択肢もある。

 コロンビア大を卒業し日本リーグ4チームから誘いを受けた松井だが、折茂の存在があって北海道に入ることを決めた。「折茂さんのクリエーティブなプレーはすごい。学ぶところはたくさんある」と同じコートでプレーできる喜びを感じている。「チーム5人が1つになったプレーをしたい」。15歳で渡米して9年間、米国で生活してきた。ルーキーでも気後れはせず、力強く抱負を口にした。【中尾猛】