88年カルガリー冬季五輪のスキー・ジャンプで3つの金メダルを獲得したマッチ・ニッカネン氏(46=フィンランド)が、妻への暴行容疑で逮捕されていたことが27日、分かった。フィンランド・ウロヤルビ市の自宅で、妻メルビ夫人にナイフで額と手にけがを負わせた。隣家に逃げ込んだ妻が、警察に通報。同日に殺人未遂容疑で逮捕され、拘留された。五輪での計4つの金メダルなど、世界選手権も合わせると計19個のメダルを獲得した往年の名ジャンパー。引退後の06年にも妻への暴力行為を起こして4カ月間収監された経験があり、近年はアルコール依存症に悩まされリハビリ治療を受ける日々を送るなど、素行面では悪評が目立った。28日に起訴される見込みで、来年2月に10年バンクーバー冬季五輪も控える中、スキャンダルにまみれたまま年越しを迎えることになった。