<フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦:スケートカナダ>◇10月30日(日本時間31日)◇カナダ・キングストン

 バンクーバー五輪代表の織田信成(23=関大)が日本男子単独最多となるGP通算6勝目を逃した。ショートプログラム1位で迎えたフリーは3回転半ジャンプで転倒するなど、155・15点。総合でも236・52点で、優勝したパトリック・チャン(カナダ)に3点及ばず、2位に終わった。女子はGPデビューの今井遥(17)が5位、2度五輪出場のベテラン、村主章枝(29)が9位。アリサ・シズニー(米国)が優勝した。

 心の中の不安が滑りに出た。織田はSPで首位に立った後、「最終滑走は苦手」と話していた。最終演技者で迎えたフリーは冒頭予定した4回転-3回転の連続ジャンプが、4回転で右手を着き、単発止まり。後半の3回転半でも転倒した。日本男子の歴史を塗り替えるGP通算6勝目は目前だったが、自滅した。

 緊張すると、滑走のスピードが落ちる傾向にあるという。地元のチャンが高得点を挙げ、ミスの許されない状況下で、硬い滑りは表現力を示す演技点の低さにも表れた。「全体的に守ろうとしてしまい、スピードが出なかった」とうなだれた。カナダにも練習拠点を置き、納得いく準備を積んだはずだったが、勝負どころで力を発揮できない。「こういう緊張感の中できっちりできるようにしたい。これは数と経験をこなさないと身にならない」。課題はNHK杯優勝の高橋大輔も参戦する12日からのスケートアメリカに持ち越された。