バドミントン女子ダブルスで史上最強の“マエカキ”ペアが世界を目指す。日本バドミントン協会は9日、13年の日本代表選手を発表した。世界国別対抗スディルマン杯(19~26日、マレーシア・クアラルンプール)では、ロンドン五輪女子ダブルス銀メダルの垣岩令佳(23)と、北京五輪女子ダブルス4強の前田美順(27=ともにルネサス)がペアを組むことになった。前田は「(ペア以前から)練習は一緒だったので、違和感はない」と手応えを口にした。

 垣岩はロンドン五輪では藤井とペアを組み、フジカキとして銀メダルを獲得したが、昨年末でペアを解消していた。一方の前田は、08年北京五輪4強の末綱とペアでプレー。しかし、末綱が4月末から左かかとの故障が再発。休養期間に入ったため、スディルマン杯にはマエカキで臨む。

 パワー×パワーの強さが持ち味だ。今年1月に既に国際大会2つに出場。シンガポールオープンでは8強に入り、ペア結成1カ月ながら実力を発揮した。前田が169センチ、垣岩が167センチと女子選手では高身長ペア。垣岩は「2人とも強打があるので、どちらが前に行ってもいい感じでローテーションができる。自分たちらしく力強さを出していきたい」と意気込んでいた。【保坂恭子】