<テニス:ウィンブルドン選手権>◇第7日◇1日◇ロンドン・オールイングランド・クラブ
【ウィンブルドン=吉松忠弘】大会第7日、クルム伊達公子(42=エステティックTBC)が現役続行と母の両立を夢見た。混合ダブルス初戦で、逆転勝ち。42歳でのあまりの強さに、引退の2文字はまったく見えない。
外国の報道陣から、直球の質問が飛んだ。「いつまでプレーするのか?」。ダブルスこそ初戦で敗れたが、シングルスでは最年長の3回戦進出に、混合ダブルスではシードがついての初戦突破。42歳で快進撃を続けるクルム伊達に、驚きを持っての問いかけだった。
さすがのクルム伊達も苦笑いだ。「やめる理由はないし、でも子供もほしい」。毎年、夏のツアーが終わると、夫でレーサーのミハエル・クルムと、来年について続けるかどうかを話し合うという。「子供を産むには42歳で時間がない。体が2つあればいいけど」と、悩む心境を吐露した。
この日は、第14シードの混合で逆転勝ちだ。96年でシングルスに第12シードがついて以来のシードがついた。「楽しめる、2週目に残れる、経験も積めるの3点で出場した」。89年にシングルスで大会に初出場して以来、42歳にして初めての3種目全出場は驚きだ。
支えるのは「混合でもやるなら勝ちたい」という貪欲さ。ペアのマレーロとは大会中に初めて顔を合わせたという急造の組み合わせ。しかし「勝ちにこだわる人で私には良かった」。まだまだ母としてのツアー転戦は、先に延びそうだ。



