8日に国際オリンピック委員会(IOC)が五輪開催都市に実施種目の提案権を認め、東京五輪でのスカッシュにも採用の道が開けた。

 日本スカッシュ協会は9日、都内で会見を開き、東京五輪に向けた「競技実施計画書」を発表した。男女シングルスの個人戦で種目数は2、参加人数は男女各32人で、開催期間は5日間とした。会場は既存のスタジアムや体育館に移動式コートを持ち込むことで、コストを抑えるとした。

 日本協会の笠原一也会長は「候補の中では3番手ですが、すでに人気のある競技だけでなく、これからの新しい競技も加えていただきたい」とアピール。世界185以上の国と地域で約2000万人が楽しみ、世界的に偏りなく普及していることを強調した。

 アジア大会女子代表の松井千夏(37=エスキューブ・プロ)はレスリングに敗れた昨年9月のIOC総会を思い出しながら「またチャンスがきた。あきらめずに続けてきて良かった」と話した。先月の全日本選手権で17歳3カ月の男子史上最年少優勝を果たした机龍之介(iBEXスポーツ)は「東京五輪で金メダルがとりたい」。松井は6年後43歳だが「私も出場したいですね」と話していた。