駒大陸上部の大八木弘明総監督(67)が、教え子で9月の愛知・名古屋アジア大会代表入りを確実にした鈴木芽吹(24=トヨタ自動車)をねぎらった。
日本陸連の派遣設定記録を11秒16上回る27分20秒11でフィニッシュ。
大八木総監督は「(5000メートル)13分45の設定ペースって言っていたんで、楽かなという感じはしました。(米国高地の)アルバカーキでやってきた内容から比べたら楽かな。最後の2000は自分なりに上げたと思う。27分20を全然予定していたぐらいは走れたかな」とうなずいた。
鈴木は大学卒業後、大八木総監督が指導する陸上クラブを拠点に鍛錬を積む。
昨年11月に日本記録(27分5秒92)を樹立した時のメニューはすでに簡単にこなせるほどに成長しているという。
8000メートルでペースメーカーが抜けた後も淡々と独走する様子には「最後の2000は多分自分でも引っ張る余裕はあったと思う」と語る。
アジア大会は1万メートル1本で勝負する方針。今後は17日のセイコーゴールデングランプリ(日刊スポーツホールディングスほか共催)3000メートルや5000メートルでスピード力を養う予定。
夏場には大迫傑(リーニン)が持つ5000メートル日本記録(13分8秒40)を狙うプランも示した。
スピード強化の狙いは、昨年のアジア選手権金メダリストのグルヴィール・シン(インド)とのラストスパートを見据えたもの。「今ちょっと負けているので、ラスト勝負でどこまであいつと戦えるかなって。最後の最後でいつも来る。ラスト勝負なので、なんとかそれを攻略しなくちゃいけない」と大八木総監督も言う。
昨年9月には世界選手権東京大会代表、そして日本記録の樹立と日本長距離界を引っ張るリーダーへとなってきた鈴木。名将はこう期待を込めた。
「プレッシャーはもうかかるでしょう。日本記録をつくったし、世界陸上も出ているので、追われる立場になってきた。自分でそういうプレッシャーに勝ちながら、日の丸をつけていかなくちゃいけない。こういうところで勝つことが本当の力な。勝てるような選手になってきたので、レベルは上がってきている」。

