天理大が関西3連覇へ最高のスタートを切った。計18トライを奪う猛攻で、昨季5位の関大を圧倒。平均体重100・7キロのFW陣は破壊力があり、BKの決定力も抜群だった。

今季から外国人留学生の同時出場が2人から3人に増えたことで、ロックのアシペリ・モアラ(1年)、NO8のファウルア・マキシ(4年)、CTBにシオサイア・フィフィタ(2年=いずれも日本航空石川)を同時起用。フィフィタとWTB久保直人(4年=天理高)が、それぞれ4トライを挙げる大活躍だった。

関西3連覇への視界は良好で、帝京大の大学選手権10連覇を止める存在として、期待が高まる。

小松節夫監督は「あまり先を見ず、目の前の戦いに集中したい」としながらも「春から夏にかけて、関東勢と体を当ててきた中で、勝負できるところにあると感じている。自信をつけて臨むシーズン」と真剣な目で話した。

両CTBはともに100キロ超と突破力があり、フィフィタとコンビを組む池永玄太郎(4年=上宮太子)は「まだ仕上がりは40%くらいです。完璧に崩しきる回数が少なかった。今年は本気で日本一を目指したい」と語った。

関西勢では84年度に大学選手権を3連覇した同大以来となる大学日本一への道のりが、幕を開けた。